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イメクラ3





「藍染様、お願いが」
「何だい?グリムジョー」
「その斬魄刀で、私に完全催眠をかけてもらいたいのですが」
「…別に構わないが、どんな催眠がいいんだい?」
「…その…」
「?」
「あの、その…」
「言ってごらん、グリムジョー」
「あの…く…朽木ルキアが、俺に…俺に微笑みかけてる催眠をっ!!!」
「…!?」
「え?グリムジョー、君、そんなんでええの?」
「そ、“そんなん”て!それ以上なんてあるのかよ!?」
「グリムジョー、きみは…」
「…ガキ」
「ああ!?何か言ったかウルキオラ!」
「嗚呼…僕のこの盲しいた目には、彼の純朴な心が見えるようだよ」
「なっ何だよみんなしてっ!そんな哀れむような目で見るんじゃねぇよっ!!」
「まさかこの虚圏で、韓流ドラマ並みの純愛が拝めるとはね…」
「訳わかんねぇな!あの朽木ルキアが、この自分だけに微笑んでくれるんだぜ?それ以上の瞬間なんてあるのかよ!?」
「あかん、泣けてくるわ。藍染はん、こうなったら早ぉグリムジョーを幸せにしたってあげて…」
「ああギン、もちろんだとも。僕もこれ以上は、涙で前が見えなくなりそうだ。…砕けろ、鏡花水月」


昇天。



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