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ルキアが再登場するまでの妄想話3





「ルキア!」
「朽木!大丈夫か!?」
「仮にも十三番隊隊長の瞬歩があの程度とは…兄の瞬歩がもう少し早ければここまでは」
「そもそも白哉、お前が身支度に手間取るからだろう」
「笑止。ルキア、いま回復の鬼道を」
「ごほごほっ」
「血を吐くな。ルキアにかかったらどうしてくれる」
「す、少しは労わりの言葉くらいあってもいいだろう」
「はじめからこの計画は兄には荷が大きいと言ったはずだ。無理について来た責任は私の関知するところではない」
「う…」
「ルキア、意識が戻ったか!?」
「ちょっと待て白哉、朽木が目覚めた時に最初に見る顔は俺だろう」
「解せぬ。最初に見るのは兄の私だ」
「う…」
「いいや、上司の俺だ」
「ルキアに触れるな、その手を放せ」
「う…」
「どくんだ、白哉」
「兄こそ邪魔だ」
「そうやってお前はいつも朽木を守ってばかりで」
「兄こそルキアをどこにでも連れまわしおって」
「う…」
「ルキア!」「朽木!」
「うるさい…」




泣。


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