文章目次

ルキアが再登場するまでの妄想話1





「ん…ここは…」
「目覚めたか」
「!―お前は、ウルキオラ」
「名を覚えていたとはな」
「確か私は…刺されたのではなかったか?」
「治させた」
「…は?」
「お前の傷は全て、治癒専門の奴に治させた」
「―貴様、何を企んでおる??」
「さぁ言え。お前の身体と心は誰のためにある」
「…?私の身体と心は私のためだろう」
「―もう一度言うぞ。瀕死のお前を助け、傷を治させたのは俺だ。さぁ、お前の身体と心は誰のためにある」
「だから、私のためだろう」
「…妙だな。井上織姫はすぐにこの檻にかかったが―」
「!!貴様、井上に何をした!?」
「練習台にした」
「れ…?」
「よく聞け。俺が助けなかったら、お前は死んでいただろう。お前を助けたのは俺だ。お前の身体と心は―」
「私のためだ」
「だーかーらー!!!」




甘い。


文章目次


Copyright(c) 2007 酩酊の回廊 all rights reserved.