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戦隊もの3 〜ギン編





「きゃー!!助けてー!急に空からオールバックの男がっ!!」
「むむ!現れたな、怪獣アイゼンダーめ!!本部、こちらルキア!応答願います!」
“ザーザーザー”
「応答がない…本部までやられたか!仕方ない、ここは私一人で!」



「この世にさまよえる魂がある限り…救済戦隊ソウルレンジャー・ホワイト、変・身っ!!」
「あかんわ」
「は!?お前はソウルレンジャー・シルバー、市丸ギン」
「そんな戦闘スーツじゃ、アイゼンダーは倒せへんなぁ」
「だがこの耐熱強化ビニールのスーツが最も機能的で…」
「まぁええから、ボクの言うとおりにしぃ。はい、これを履いて」
「…こんなフリフリのスカートでは、動きにくくないか??しかも短いぞ」
「上はこれ」
「確か“ちょうちんそで”とか言うのだったな。しかし腕を出しすぎではないか?」
「その上からこれ」
「…エプロン?何か汚れる作業でもするのか??」
「ま、似たようなもんやな。履物はこれ」
「黒のソックス…まぁ、これは足の保護に多少は役立つであろうな」
「あーだめだめルキアちゃん!そんな上のほうまで伸ばしたらあかんよ!ソックスは膝上10センチまで!!そこ、その絶対領域が、この戦いには大事なんや!」
「…そうか。何か釈然とせぬが、お前が言うならそうなのだろう」
「最後に、頭にこれをつけて完成や!」
「猫耳!?本当にこんな格好で勝てるのか??」
「間違いあらへん。さ、アイゼンダーの前に行って、この紙に書いてある台詞を言うんや」
「わかった」



「アイゼンダー、こっちだ!!」
「…ム???」
「今やルキアちゃん、その台詞を!」
「うむ。


…“おいたは駄目よ、ご主人様☆”」


「ごうぶわっつはぁぁぁっっ!!」
「あぁ!アイゼンダーが倒れた!!シルバー、お前の言うとおり…ってシルバーも倒れてるー!!」




最強。



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